BLOG ブログ

中古マンション価格の上昇を実感するとき/不動産売買仲介歴19年目の個人的感想

こんにちは。株式会社LINKの西脇です。

最近は日経平均株価が史上最高価格を更新し、4万円を突破
また日々の暮らしの中でも物件上昇が話題にもなりますし、
買物や外食するたびに過去のデフレマインドが抜けきれない私は
物価上昇を実感することが多々あります。

合わせて、不動産市況も近年住まい、投資、事業用とも
上昇傾向が続くといった報道も多くされています。

私は2005年4月に大学卒業後、大手の不動産売買の仲介業務をメインとする会社に
新卒入社後、約19年不動産売買の仲介や買取の業務を中心に今に至ります。

名古屋市内を中心、特に新人の頃は中古マンションの取引が中心で
過去に何件か取引したマンションが、直近売りに出されると
以前との販売や成約価格との乖離に驚くことも多々あります。

名古屋市内の駅近く、豊田・刈谷・春日井・一宮等の県内の主要駅近隣の
エリア等では2005年~2010年くらいに取引した中古マンションが
当時の成約価格の1.5倍~2倍程度で成約しているようなケースも多く見られ、
そのような時、個人的には不動産価格の上昇を日々実感します。

【最近あった例】
名古屋市千種区で2006~8年に5件くらい仲介で取引した
100戸以上、2003年築のマンション

当時3LDK、75㎡くらいで2000万円台前半~2400万円くらい
     80㎡超え、上層階の4LDK、角部屋で3000万円弱

最近の売り出し事例 70㎡台、簡易リフォームの3LDK 2900万円以上
          成約情報も2500~3100万円程度

      80㎡超え、上層階では4000万円弱の成約情報も

私も個人的に2011年9月に2006年新築時約2400万円の築5年のマンションを
中古で2100万円で購入し、2021年5月に約10年住んでリフォームなしで
2300万円以上で売却した経験があります。

個人的見解による、
中古マンションの価格上昇の要因としては…

1.新築マンション価格の上昇
⇒用地価格、建築費の上昇等による

2.買取再販業者の増加
⇒仕入の競争激化により、好立地の中古マンションが
 買取再販業者の取り合いで購入価格上昇
 リフォーム、リノベーションし価格を上乗せして販売する
 物件が激増したことによる市場全体価格が上昇

3.中古マンションの方が立地が良い
⇒駅近く、人気学区、商業施設の近く等
 需要の高い立地にはすでに分譲マンションが建っていることも多く
 立地の劣る新築マンションの価格上昇により、
 築10~25年くらいまでの中古マンションで立地が良いものは
 当時の分譲価格より高く売れたりするケースもあり

個人的には上記3点が価格が上昇している大きな要因と思います。
但し、全エリアで上昇しているわけではなく
ある程度の購入需要のあるエリア、物件に限られますし
供給されている中古マンションが多い地域では、
長期間売れ残ってしまっているケースもあります。

これからマンションの購入や売却を検討される方は、市況や金利等の
社会情勢や希望エリアの新築、中古含めた販売物件、直近の成約事例等は
少なくとも検討材料で探されるのが良いかと思いますね。

また大規模修繕工事も物価高や、人手不足で高騰しており
修繕積立金に不足や、急な値上げによるトラブルも増えているとの
報道もありますので、マンション全体の修繕積立金や
直近の値上げ予定の有無の確認や、長期修繕計画等があれば
確認したうえで、判断されるのが良いと思います。

弊社でも中古マンションの売買仲介は得意としており、
売却、購入、買い替えに関して自身の経験も踏まえて
適切なサポート、資料提供を随時いたしますので
検討の際は、お気軽に相談いただければ幸いです。





CONTACT
お問い合わせ

不動産のことは何でもご相談ください。